16歳アマ新垣比菜 自己ベストタイ66で3位浮上

[ 2015年8月2日 05:30 ]

10番、ティーショットを放つ新垣比菜

女子ゴルフツアー大東建託いい部屋ネット・レディース第2日

(8月1日 山梨県鳴沢村・鳴沢GC=6587ヤード、パー72)
 16歳のアマチュア新垣比菜(沖縄・興南高2年)が7バーディー、1ボギーの自己ベストタイ66をマークし、通算5アンダーでホールアウト。首位と3打差の3位に浮上した。最終日はアマチュアではツアー初の3週連続トップ10入り、そして宮里藍、勝みなみらに続く史上5人目のアマチュアでのツアー優勝を目指す。69で回った原江里菜(27=NEC)が通算8アンダーで単独首位に立った。
【第2R成績】

 新垣は3番パー5で3打目を30センチにつける鮮やかなバーディーを奪い、乗った。前半3つ伸ばし11番で5メートル、14番で2メートルを沈めた。15番パー4は1打目がバンカーの縁に止まったが、そこからグリーン中央に乗せて15メートルのスネークラインをねじ込んだ。18番は残り85ヤードの3打目を2メートルにつけてバーディー締め。自己ベストタイの66として50位から3位に急浮上した。

 73を叩いた初日はアイアンの当たりが薄く、短いパットのミスが目立った。ホールアウト後はアイアンで球をつかまえる練習を敢行。キャディーの父・博昭さん(53)から「テークバックが高過ぎる」と指摘され、パターのヘッドを低く引いて打つ動きを繰り返して修正した。「自己ベストを更新する7アンダーを出そう」と開き直った。目標には届かなかったが「1打足りないけど満足です」と納得顔だった。

 大会前の7月27日に富士山の5合目まで足を延ばした。中学3年生だった13年5月、ハワイ遠征から帰国して九州女子選手権出場のため長崎に向かう飛行機から富士山を見た。「真上から見て凄くきれいで感動した」。御利益があったのか九州女子選手権で初優勝。「富士山は縁起が良い。今回も何か良いことがあればいい」と笑った。

 ラウンド後は温泉で疲れを取る。今週は宿舎近くの温泉で「1時間くらいは入っている」という。大会後はコース近くの富士急ハイランドに遊びに行く計画。大の絶叫マシン好きでそれもモチベーションとなっている。

 初の最終日最終組。「自分のベストスコアを目指したい。(優勝の)意識はそんなにない」と言うが、アマチュア初の3週連続トップ10入りはもちろん、14年KKT杯バンテリンレディースの勝みなみ以来史上5人目のアマチュアでのツアー優勝も十分狙える位置だ。

 ◆新垣 比菜(あらかき・ひな)1998年(平10)12月20日生まれ、沖縄県うるま市出身の16歳。兼原小2年時に父・博昭さんの教えでゴルフを始める。13年九州女子選手権優勝。今季は4月の下部ツアー開幕戦、ラシンク・ニンジニアRKBレディースで史上3人目のアマチュア優勝。7月のレギュラーツアー、サマンサタバサ・レディースで9位、翌週のセンチュリー21レディースで6位に入った。好きな選手は宮里藍と宮里美香。1メートル63、54キロ。

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2015年8月2日のニュース