遼 初の単独首位ターン「我慢の1日」上がり3H連続バーディー

[ 2015年8月2日 05:30 ]

18番でバーディーを奪い、観衆に手を振る石川遼(AP)

USPGAツアークイッケンローンズ・ナショナル第2日

(7月31日 米バージニア州ゲインズビル ロバート・トレント・ジョーンズGC=7385ヤード、パー71)
 終盤のバーディーラッシュで首位をキープした。首位タイから出た石川遼(23=CASIO)は7バーディー、4ボギーの68をマークし、通算11アンダーの131で単独トップに立った。石川が首位に立って決勝ラウンドを迎えるのは米ツアーでは初めて。1打差の2位にリッキー・ファウラー(26)とケビン・チャペル(29=ともに米国)がつけた。

 悲願の初優勝にまた一歩近づいた。米ツアーで石川が首位で決勝ラウンドを迎えるのは初めてで、2日連続で首位に立ったのも初。「あまり調子が良くなかったが、なんとか集中してやっていこうという感じだった」と充実のラウンドを振り返った。

 1番で幸先よくバーディー発進したが、その後が続かない。ショットが安定せず、前日の好スコアを支えたパットも正確さを欠いた。2、4番で3パットのボギーに。それでも、「我慢の一日だった。上がりになるにつれ、良くなってきた」と集中力を切らさず、追い上げにつなげた。

 前日に米ツアー2度目のホールインワンを達成した16番パー3は、ティーショットをピンの根元に刺して楽々バーディー。17番でもスコアを伸ばすと、18番では9・5メートルのバーディーパットをねじ込み、上がり3ホールで連続バーディーを奪った。終盤の猛攻で好位置をキープ。「つきも重なったバーディーだった」と言いながらも、その表情は明るかった。

 5月のクラウンプラザ招待でも首位発進したが、2日目に崩れた。4日間続けて好スコアをキープすることの難しさを痛感している。今季は5月のプレーヤーズ選手権の8位が最高で、トップ10入りはこの一度だけ。来季のシード権を獲得するには賞金ランキングかフェデックス・カップ・ランキングで125位以内に入ることが条件で、現在はそれぞれ130位、140位と圏外にいる。今大会で優勝すれば、ランキングに関係なく来季のシード権を得られるが、「まだ半分終わっただけ」と冷静だ。決勝ラウンドを前に「優勝を狙えるような位置で終われるように、いい準備をしてやるだけ」と仕切り直しを強調した。

続きを表示

2015年8月2日のニュース