サニブラウン200M初Vも…お疲れ16歳にリフレッシュ休暇

[ 2015年8月2日 06:33 ]

男子200メートル決勝 20秒82で優勝した、城西のサニブラウン・ハキーム(右)

 全国高校総体(インターハイ)第5日は1日、和歌山市紀三井寺陸上競技場などで9競技が行われ、陸上200メートルの男子は世界ユース選手権で100メートルとの2冠に輝いたサニブラウン・ハキーム(16=東京・城西)が20秒82で初優勝した。3日発表の世界選手権(22日開幕、北京)代表に選出されることは確実だが、その代表合宿には遅れて合流することも判明。疲労がピークの16歳にリフレッシュ休暇が与えられることになった。女子は川村知巳(岩手・盛岡一)が24秒57で制した。

 V逸した100メートルの借りを返すべく、「勝ちにいく」と臨んだ200メートル。サニブラウンは最初のコーナーで早くもトップに立つと、他を圧倒し続けた。2位に0秒39差の圧勝。ただ、世界ユース選手権でボルト超えを果たした自己ベスト(20秒34)には遠く及ばなかった。7月22日にコロンビアから帰国し、今大会は4日間で9レースも走った。疲労はピーク。「足を回せればもっと前に出られたけれど、この走りはまずまず」と納得した。

 期待が高まる世界の大舞台へ、日本陸連も最大限の配慮をすることになった。「体もだけど、心もリフレッシュさせたい」という城西高の山村貴彦監督の希望もあり、8日から開始の代表合宿に10日から合流することで日本陸連の了承を得たという。約1週間は完全休養に充てるといい、16歳にとっては貴重なリフレッシュ休暇となる。

 世界選手権は400メートルリレーに出場するかは合宿で適性を見極めてからとなるが、まずは25日に200メートル予選が組まれている。サニブラウンの熱い夏が始まる。

 【陸上男子】▽200メートル決勝 (1)サニブラウン・ハキーム(東京・城西)20秒82(2)山下(福島・福島)21秒21(3)犬塚(静岡・浜名)21秒25(4)樋口(長野・松商学園)21秒41(5)大嶋(東京・東京)21秒44(6)小池(東京・国学院久我山)21秒54(7)勝瀬(大阪・咲くやこの花)21秒57(8)斎藤(山形・九里学園)21秒68(9)伊深(北海道・立命館慶祥)21秒71

続きを表示

2015年8月2日のニュース