15人制だから輝ける…近畿選抜SO福成 敗戦も新方式に笑顔

[ 2015年8月2日 08:00 ]

近畿のSO福成は15人制の面白さを実感

 ラグビーの「KOBELCO CUP 2015」第5回全国高校女子合同チーム大会(特別協賛・神戸製鋼グループ)第2日が1日、長野県上田市の菅平高原サニアパークであり、経験者が多いAグループの1回戦で関東選抜が中国選抜に22―7、九州選抜が近畿選抜に27―5で勝ち、2日の決勝に進んだ。近畿選抜は敗れたものの、SO福成真琴(兵庫・神戸1年)は7人制から15人制になったことを歓迎した。

 短い出場時間でも楽しめた。近畿の福成は終了残り5分からSOで途中出場。九州の強烈な圧力を受けて思い通りにできなかったが「いっぱいの仲間と、ちょっとのスペースを付くのが楽しい」と白い歯を見せた。

 兵庫県の進学校、神戸高校のラグビー部1年生。受験前に学校にラグビー環境を問い合わせて進路を決めた。「神戸高校は男子との接触プレーができると言ってもらえたので」。幼稚園で競技を始め、走ることよりタックルや強く当たるプレー、パスが得意だった。長所を伸ばすために同校初の女子部員になり、男子に混じって練習をしている。この日は九州に敗れたが「そんなに足が速くないけど、パスや頭を使って攻撃ができる」と、改めて15人制の方が向いていると実感した。

 人数面での課題があるものの、15人制だから輝く選手がいる。高校女子初の15人制の全国大会から、未来のワールドカップ選手が生まれる。

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2015年8月2日のニュース