リオ五輪切符へ 成田美寿々“新生1W”で初戦から飛ばす!

[ 2015年3月6日 05:30 ]

18番、ティーショットを放つ成田美寿々

 女子ゴルフツアーの15年初戦、ダイキン・オーキッド・レディースが6日に沖縄・琉球GC(6529ヤード、パー72)で開幕する。加えて、ゴルフが112年ぶりに正式種目に復帰するリオデジャネイロ五輪までは1年5カ月を残すのみ。かねて五輪出場に意欲を示す成田美寿々(22=オンワードホールディングス)は“新生1W”を武器に、五輪代表の座をつかみ取る。

 勝負の一年だ。開幕前日のプロアマ戦を終えて今季の意気込みを聞かれた成田は「平均ストローク60台を目標に賞金女王争いをしたい」と宣言。その先に見据えるのが、日の丸を背負ってのリオデジャネイロ五輪だ。

 中学ではソフトボール部に所属。08年北京五輪で日本代表が金メダルを獲得した瞬間や競泳の北島康介の活躍は今でも脳裏に焼き付いている。高校から本格的にゴルフに転向したがナショナルチームに選ばれず「コンプレックス。日の丸を背負いたいという気持ちが強い」と誰よりも五輪出場に燃えており、「いつか自分もメダルを」と語る。リオ五輪の出場者は16年7月11日時点での五輪ランク上位2人で、現在、世界ランク66位の成田は日本人3番手。少しでも世界ランクを上げるために「来年は米国も考えないといけなくなるかな」と世界ランクを上げるためのポイントが稼ぎやすい米ツアー参戦に含みを持たせた。

 オフは飛距離アップをテーマにトレーニングと練習に打ち込んだ。2月の宮崎合宿でアマの三浦桃香(16=宮崎・日章学園高1年)と練習場で一緒になり、「私より15ヤードほど飛んでいた」と驚かされた。ヘッドスピードは同じ時速44キロだったが、三浦はアッパーブローのため飛距離が出る。しかし成田は「上からつぶすように打っていた」ことからスピン量が多くなるため、飛距離が伸びなかった。そこで、他のクラブの感覚に影響が出ないように1Wだけスイング改善に着手。従来よりトップの位置を高く保つスタイルに変え、1Wは10ヤード伸びて255ヤードになった。

 長い一年を占う重要な開幕戦。「去年は妙な自信があって(52位と)結果が出せなかった。今年は気負わずやりたい」。夢の舞台に立つためにも、ここでつまずいてはいられない。

 ◇リオデジャネイロ五輪のゴルフ競技 4日間ストロークプレーで争われ、男女ともに60人が出場する。各国の代表は国際ゴルフ連盟が世界ランクに基づいて作成した五輪ランク(最終ランクは16年7月11日付)を基に決定される。五輪ランクの上位15人に優先的に出場権が与えられ、16位以下は各国最大2人まで出場資格を獲得。1カ国につき最大4人が出場権を得る。

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