大阪 最後の直線制し3年ぶりV、1~4位それぞれ1秒差激戦

[ 2015年1月12日 05:30 ]

デッドヒートに競り勝ち、バンザイポーズでゴールする大阪・松田

第33回全国都道府県対抗女子駅伝

(1月11日 京都・西京極陸上競技場発着=9区間、42・195キロ)
 大阪が大会史上5度目となるラスト9区の逆転劇で3年ぶり3度目の優勝を飾った。12秒差の3位でたすきを受けた松田瑞生(19=ダイハツ)が途中から並走を続けた京都の奥野有紀子(22=京産大)をラスト50メートルでかわした。2連覇を狙った京都は1秒差に泣いた。4位の愛知までそれぞれが1秒差となる大接戦となった。

 大阪の松田は京都の奥野を残り50メートルで抜き去ると、両手をVの字に広げてゴールへ飛び込んだ。

 「いつも自分から動いて最後に力尽きていた。きょうは最後に力を振り絞ると決めていたので我慢我慢と言い聞かせた」

 12秒差の3位でたすきを受け、4キロ付近で奥野を捉えた。ここから長い並走。「相手の息づかいも聞こえていたけど、前には出られなかった」とトラック勝負を決めた。

 昨年12月に突然、右くるぶし付近に痛みを覚えた。疲労骨折寸前で強制休養。「めちゃくちゃしんどかった」と苦笑した。そんな状況でも第8回大会から大阪代表に携わり、監督7年目となる今大会でチームから退く岡本監督に恩返しの力走。回復を信じて起用してくれた恩師の期待に応えたアンカーは「いい思い出を最後に送り出したかった」と振り返った。

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2015年1月12日のニュース