東芝12季連続4強 リーグ制覇へ冨岡HC「最低ライン」

[ 2015年1月12日 05:30 ]

<東芝・NTTコミュニケーションズ>前半、突進する東芝・浅原

ラグビートップリーグ第2ステージ最終節 東芝31―14NTTコム

(1月11日 秩父宮)
 ラグビートップリーグ第2ステージ最終節の8試合が行われ、東芝はNTTコミュニケーションズを31―14で下し、A組3位で24日に開幕する「プレーオフトーナメント LIXIL CUP2015」進出を決めた。03年のリーグ創設以来、東芝は唯一、12季連続の4強以上が確定した。神戸製鋼は11季ぶりにレギュラーシーズン1位通過が決定。ヤマハ発動機が8季ぶりのプレーオフ進出を決めた一方、サントリーは06年度にプレーオフ制度が始まって以来、初めて進出を逃した。また、B組最下位の宗像サニックスが、下部リーグに自動降格となった。

 東芝らしさが凝縮されたトライだった。相手ゴールまで5メートルで迎えたマイボールスクラム。圧倒的に押し込んでは反則を誘い、ペナルティーでもスクラムを再選択。実に7度も組み直し、要した時間は約10分。動きが止まったバックス陣が、寒さに身を震わせ始めた前半18分、8度目のスクラムを相手に崩され、認定トライで先制した。

 「スクラムで行こうとFW陣で意思統一できていた。ちょっと(時間が)長いな、と思いましたが」と笑ったのは、5年目で自身初のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた右プロップ浅原だ。最初のスクラムで「行ける」と確信。左プロップの三上が相手を持ち上げるようにし、右の浅原が真っすぐ圧力をかけて反則を誘った。3分後の同21分にもスクラムで認定トライ。後半には114キロの巨体で軽やかなステップを踏み、チーム4本目のトライも演出。「イメージ通り。ボールを持つのが好きなので」と話した。

 プレーオフ進出は決めた東芝だが、09年度を最後にリーグ制覇から離れている。冨岡鉄平ヘッドコーチも「ここは最低ライン」。強みを再確認し、手綱を締め、負ければ終わりの頂上決戦に臨む。

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2015年1月12日のニュース