遼「出遅れていない」79位 マスターズ諦めん

[ 2014年3月29日 05:30 ]

第1ラウンド、4番でラインを読む石川遼

USPGAツアーバレロ・テキサス・オープン第1日

 濃霧によりスタートが遅れ、初日は45人がホールアウトできなかった。石川遼(22=CASIO)は4バーディー、3ボギー、1トリプルボギーの2オーバー、74。1番パー4で密集したサボテンの中に打ち込むトラブルがあり7を叩いたが、その後はショットを立て直した。2日目の28日に第1ラウンドの残りが行われ、石川は79位。67で回ったアンドリュー・ルーペ(25=米国)が首位に立った。引き続き第2ラウンドが行われた。

 エンジンが掛かり始めた石川に手痛いミスだ。1オーバーで迎えた後半の1番。林からの2打目が木に当たり密集したサボテンの中に球が挟まった。1罰打を払った打ち直しの4打目でカラーまで運んだが、そこから3打を要してトリプルボギーを叩いた。それでも、次のホールからショットを修正して2バーディー。「2オーバーという内容じゃない。あしたに向けてという意味では凄くいいラウンドだった」と74のスコア以上に手応えはあった。

 ぶっつけ本番のツケが回ってしまった。初出場である上に、悪天候で開幕前のラウンドは1度だけ。しかも、連戦の疲れが残っており、インはウエッジとパターでグリーンの感触を確かめただけだった。「風が練習ラウンドと真逆だった」と1打目の距離感が合わず、前半のインはフェアウエーを突き抜けてバンカーに入ること3度。うち2ホールでボギーを叩くなど手探りだった。2週後に迫ったマスターズ(4月10日開幕、米ジョージア州)の出場権獲得には優勝するしかない。「トップとの差を考えればあまり出遅れてない」。その差は7打。勝負はこれからだ。

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2014年3月29日のニュース