町田ダブル自己新も銀 羽生を“挑発”「来年はつぶしにいく」

[ 2014年3月29日 05:30 ]

フリーでも自己新をマークした町田

フィギュアスケート世界選手権男子フリー

(3月28日 さいたまスーパーアリーナ)
 全力を使い果たした町田は目を閉じ、心地よく大喝采を浴びた。SPに続いてフリーも自己新の184・05点をマーク。当然、自己新の総合282・26点だ。「達成感があって幸せ」。銀メダル獲得を喜んだ。

 冒頭の4回転は空中で姿勢が乱れ「やばい」と焦った。「最後まで諦めなければ何かをつかめる」と強い気持ちで踏ん張って着氷。2つ目の4回転に2回転を加えてコンビネーションに切り替える冷静さもあった。「(SPの)1位とか、98点の高得点がちらついて欲が出た。アーティストとアスリートの部分が自分の中で、せめぎ合っていた。精神的にも肉体的にもきつかった」という。それでも、ソチ五輪では気持ちをコントロールできず、5位に終わったが、この日は全ての要素で大きなミスなく演じきり表彰台に立った。僅差で逆転を許したことに負けん気ものぞかせた。「僕はいつも結弦選手にインスパイア(感化)されて、彼を目標に頑張ってきたので、来年は容赦なくつぶしにいきます」と並んでインタビューを受けた羽生を冗談交じりに“挑発”。五輪と世界選手権を連勝した最強スケーターとの切磋琢磨(せっさたくま)を誓った。

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2014年3月29日のニュース