白鵬「気持ちいい」32度目ストレート給金 自身の最多記録更新

[ 2014年3月17日 05:30 ]

高安を下し、懸賞金を手に土俵を下りる白鵬

大相撲春場所8日目

(3月16日 ボディメーカーコロシアム)
 白鵬が高安を下し、7場所連続で自身の記録を更新する32度目の中日ストレート給金を果たした。立ち合いは右四つで胸が合ったが、上手が取れずになかなか攻めきれない。左に巻き替えながら腰を振って高安の右下手を切ると、左上手を取って168キロの高安を豪快に転がした。

 慎重だった取り口に白鵬は「落ち着いてさばいた」と納得顔。中日勝ち越しには「気持ちいいものですよ。横綱は勝って当たり前という目で見られるかもしれませんが、以前は8番勝つことを目指していた。大変なこと」と初心は忘れてはいない。

 自分の出番前の取組で遠藤と大砂嵐の一番が盛り上がりを見せた。「期待に応えた一番だった」と若手の活躍を認めながらも、日馬富士とともに全勝を守ったことに「(千秋楽まで全勝で)頑張っていきたいと思います」と強調。世代交代は許さないと言わんばかりだった。北の湖理事長(元横綱)は白鵬について「危ない相撲がないし、安定しているし、32度目の中日の勝ち越しは凄いことですよ」と感心しきり。「荒れる春場所」と言われるが、白鵬が危なげなく29度目の賜杯を手にする可能性は十分だ。

続きを表示

この記事のフォト

2014年3月17日のニュース