吉田沙保里の父・栄勝さん急死 61歳、路肩の車内で発見

[ 2014年3月11日 11:18 ]

全日本選抜選手権を制し、父の栄勝さん(左)と優勝の喜びを分かち合う吉田沙保里=13年6月16日

 11日午前7時15分ごろ、津市小舟の伊勢自動車道上り線の路肩に止まった車内で、レスリングで五輪3連覇を達成した吉田沙保里選手(31)の父親栄勝さん(61)=津市一志町=がぐったりした様子で倒れているのを別の車の運転手が見つけ、110番した。栄勝さんは病院に運ばれたが、死亡が確認された。死因はくも膜下出血。

 三重県警高速隊によると、車の前方に傷があり、追い越し車線脇の中央分離帯に接触後、300メートル先の走行車線左側のガードレールにぶつかり、路肩に停車したとみられる。現場は津インターチェンジ(IC)から南に約500メートル。

 高速隊は、運転中に発症した栄勝さんが路肩に車を止めようとし、停車後に完全に意識を失ったとみて調べている。

 吉田選手は東京都内での代表合宿への参加を取りやめ、午後1時すぎに津市の実家に到着。無言のまま家に入った。栄勝さんの次男栄利さん(33)は報道陣に「妹は父の遺体の横に寄り添っている。ただ泣くだけの状況」と語った。吉田選手は日本レスリング協会を通じて「しばらく、そっとしておいてください」とするメッセージを発表した。

 関係者などによると、栄勝さんは青森県八戸市出身で、レスリング日本女子代表のコーチ。11日午前6時半ごろ、1人で車に乗り、選手と合流するため愛知県大府市の至学館大に向かった。味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)で11日から始まる合宿に参加予定だった。

 自身も元レスリング選手で現役時代は1973年の全日本選手権フリースタイル57キロ級で優勝。その後はレスリング教室を主宰し、吉田選手を幼い頃から指導した。2008年に日本女子代表のコーチに就任し、12年のロンドン五輪では吉田選手のセコンドに付いた。

 家族によると、告別式は14日午後0時半から、津市藤方1617の1、津斎奉閣で営まれる。喪主は長男勝幸(かつゆき)氏。

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