東日本大震災3年、国内外の各地で黙とう スポーツ界も哀悼の意

[ 2014年3月11日 21:37 ]

東日本大震災から3年、練習前に黙とうする楽天の選手たち=11日午前10時55分、岡山県倉敷市

 東日本大震災から3年となった11日、スポーツ界も各地で犠牲者に哀悼の意を表した。試合や練習で黙とうがささげられ、募金活動も行われた。インターネットで思いをつづった選手もいた。

 東日本大震災から3年となった11日、スポーツ界も各地で犠牲者に哀悼の意を表した。試合や練習で黙とうがささげられ、募金活動も行われた。インターネットで思いをつづった選手もいた。

 仙台市に本拠地を置くプロ野球の楽天は岡山県倉敷市の倉敷マスカットスタジアムでの練習前に黙とう。星野仙一監督は「われわれは野球で勝つしかない。瞬間、瞬間で忘れさせることができたら」と話し、震災時に選手会長だった嶋基宏は「東北の方々と一緒に戦っていきたい」と語った。

 各地のオープン戦では半旗が掲げられた。阪神は試合前に選手が募金活動をした。

 野球の社会人東京大会では被害の大きかった宮城県石巻市の日本製紙石巻の選手らが大田スタジアムで黙とうし、大相撲春場所を開催中の大阪市ボディメーカーコロシアムでは親方衆や力士らが目を閉じて犠牲者を思った。

 中高時代を宮城県で過ごしたサッカー日本代表の香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)は短文投稿サイトのツイッターで「第二の故郷で頑張るみなさんをずっと応援し続けます」とつづり、本田圭佑(ACミラン)も自身の公式サイトで「忘れるべきでない大きな事として向き合っていくつもり」と記した。

 J1広島はアウェーで行われたアジア・チャンピオンズリーグのセントラルコースト(オーストラリア)戦で得点後、選手がピッチに横たわり「3・11」の人文字をつくった。

 ▼レスリング・伊調馨(青森県八戸市出身)の話 今もつらい思いをしている人がたくさんいると思う。レスリングをしている姿を見せることで少しでも力になれればと震災後も練習してきた。みんな同じ思いだと思う。

 ▼熊崎勝彦コミッショナーの話 多くの被災者や、避難で移転を余儀なくされた方々にどういうことができるかを真摯に考え、勇気と希望を与えられる施策を引き続き考えていきたい。震災、津波の直撃を受けた皆さまの心痛は計り知れない。いつまでも忘れてはいけない。

 ▼西武・菊池(岩手県出身) 野球を見ている時や僕が投げている時、勝っている時に一瞬でも喜んでもらえるなら投げる意味がある。少しでも苦しいことを忘れるなら投げ続け、少しでもいいニュースを届けたい。

 ▼DeNA・中畑監督(福島県出身) 勇気や元気、笑顔を届けていければいい。野球の力はこの国ではすごくある。気持ちを込めてプレーしていきたいし、喜んでもらいたい。

 ▼日本ハム・大谷(岩手県出身) (3年間は)結構早いなと思った。僕も(菊池)雄星さんという目標があった。頑張っているところを見てもらって、それで何かを感じてもらえればいい。

 ▼楽天・斎藤(宮城県出身) 亡くなられた方々への鎮魂の思いです。風化させたくないという気持ちがある。時間がたつと回復していると思われるけど(現状は)それと比例はしない。

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2014年3月11日のニュース