DeNA瀬古総監督 初日本一で給料上げて 社長に直談判

[ 2013年12月25日 05:30 ]

中畑監督(左)はニューイヤー駅伝に出場する瀬古総監督を激励

 日本一で給料アップ!?来年1月1日のニューイヤー駅伝、第58回全日本実業団対抗駅伝(スポニチ後援、群馬県庁発着の7区間100キロ)に創部1年目で初出場するDeNAランニングクラブの瀬古利彦総監督(57)と選手9人らが24日、東京都渋谷区のDeNA本社で行われた壮行会に出席。席上で瀬古総監督は、守安功社長(40)に給料アップを懇願し、日本一を誓った。会場にはプロ野球DeNAの中畑清監督(59)も激励に駆けつけた。

 往年の名ランナーの直談判に守安社長も苦笑いだ。社員を集めて行われた壮行会。会場に駆け付けたプロ野球DeNAの中畑清監督の軽妙トークに感化されたのか、瀬古総監督は大胆に言い放った。

 「(創部の際に)3年以内に日本一になると言ったが、あれは言い過ぎた。でもチームワークは日本一です。日本一になるので、なったら給料を上げてください、社長!それが一番のモチベーションになりますので!」

 今年3月末、全日本実業団駅伝4連覇の名門で、当時スポーツ推進局局長を務めていたエスビー食品陸上部が廃部。DeNAが受け皿となり、選手を連れて移籍した。現在は「全員がエスビー時代と同額の給料をいただいている」と待遇には不満はないが、昇給するに越したことはない。主将の上野裕一郎(28)も「3人目の子供が生まれるので、お願いします」とおねだりに加勢した。

 瀬古総監督の陳情はこれだけにとどまらない。現在の部員は9人。7区間の駅伝を走るにはギリギリの人数で「故障が怖いから、どうしても練習で追い込めない」と頭を悩ませる。来年4月に新人2人が加入予定だが、20人程度はそろえている強豪チームと比べて層の薄さは明らかで「数が多ければいいというわけではないが、もう少し増やしたいです」と話した。

 クリスマスイブということもあり、中畑監督の名前にかけて「キヨシ、この夜です」などと親父ギャグも飛ばし続けた瀬古総監督。「恩返しするチャンス」と最後は口元を引き締めた。

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