白井 種目別床で金!日本史上最年少金メダリストに

[ 2013年10月5日 22:15 ]

体操の世界選手権男子種目別の床運動で優勝し、金メダルをかじる白井健三。右は銅メダルの内村航平

 体操ニッポンの次世代のホープ、白井健三(17)=神奈川・岸根高2年=が5日、ベルギーのアントワープで行われた世界選手権種目別決勝の男子床運動で新技「シライ」を決めて16・000点で初出場優勝を達成した。体操で五輪、世界選手権を通じて日本史上最年少の金メダリストとなり、この種目では7人目の世界王者となった。

 日本勢は今大会で、個人総合で前人未到の4連覇を成し遂げた内村航平(24)=コナミ=に次ぐ2個目の金メダル。2011年の前回大会覇者で昨年のロンドン五輪銀メダルの内村は15・500点で3位だった。

 床運動のスペシャリスト、白井は首位通過した予選でF難度の新技「後方伸身宙返り4回ひねり」を発表し、五輪、世界選手権で初成功と認定した国際体操連盟(FIG)が「シライ」と命名する快挙となった。予選上位8人で争われた決勝では最終演技者で登場すると、この技を含む高難度の演技構成を披露し、3年後のリオデジャネイロ五輪、7年後の東京五輪での期待を抱かせる新星誕生を世界に印象付けた。

 ▽白井健三の話 結果が付いてきたので百点満点。一つの目標だった16点台を出せて良かった。全然緊張しなかったし、練習から(新技シライの)4回ひねりも余裕があった。種目別でも世界に通用する日本の体操を見せつけられた。

 ▽内村航平の話 着地がほぼ止められた。Eスコア(実施点)の採点が厳しめだったが、一人だけ9点台なので前向きに考えていい。(白井)健三は期待通りにやるのがすごい。人間じゃない。大物感がある。(共同)

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