内柴被告“返し技”不発 準強姦控訴審 発言機会与えられず

[ 2013年10月5日 06:00 ]

 指導していた大学の女子柔道部員に乱暴したとして準強姦(ごうかん)罪に問われ、一審で懲役5年の実刑判決を受けたアテネ、北京両五輪の柔道金メダリスト内柴正人被告(35)の控訴審初公判が4日、東京高裁で開かれた。ダイエットし気合十分で臨んだが、釈明の機会などが与えられず“返し技”は不発。不満からか、退廷時には傍聴席をにらみつけるようなしぐさをみせた。

 出番を待つように背筋を伸ばし座っていた内柴被告が、うなだれるように肩を落とした。金谷暁裁判長が「いずれも却下します」と話した時だ。この日の法廷で弁護側は、被告人質問の機会と新たな証拠の採用を求めたが、ともに認められず“畳の上”に立つことさえできなかった。“返し技”を繰り出す機会が与えられなかった悔しさが、不安そうな表情ににじみ出た。

 審理はわずか30分ほどで終了。即日結審した。内柴被告は、裁判長から証言台の前に立つよう促され「これで審理は終了です」と告げられると、力なく「はい」と返事。発言の機会がなかったことが不満だったのか、退廷時には傍聴席の方を振り向き、目を大きく見開いて威嚇するような表情を見せた。

 被告人質問などが却下されたことについて、元東京地検公安部長の若狭勝弁護士は「高裁は一審の事実認定が正しいと考え“これ以上何も聞く必要がない”と判断したということ。被告にとっては三くだり半を突きつけられたようなもの」と説明。審理が早く終わったことには「高裁ではよくあること」とし、判決については「有罪は間違いない。量刑は一審と同じ(5年)だろう。執行猶予が付く可能性は極めて低い」と指摘した。

 黒いポロシャツに、紺色のゆったりしたズボン姿。入廷時は正面をしっかり見据え、堂々と歩いた。この日に向けてダイエットに励んだといい、周囲によると、判決後から10キロ以上やせたという。裁判長から名前を聞かれると「内柴正人です」とはっきりと答えた。弁護側は控訴趣意書で「女子部員の供述の信用性が疑わしい」とあらためて強調した。判決は12月11日。

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