加藤 続いた銀、日本勢ワンツー!内村越えへ一歩前進

[ 2013年10月5日 06:00 ]

体操世界選手権の男子個人総合で4連覇を達成し、金メダルを手にする内村航平(右)と銀メダルの加藤凌平

体操世界選手権第4日

(10月3日 ベルギー・アントワープ)
 体操界屈指のイケメン・加藤が、初出場の世界選手権で銀メダルを獲得した。表彰台で横を見ると尊敬する内村がいた。「ワンツーは夢物語との思いもあったので、実際に立って“にやけ”が止まらなかった」。ロンドン五輪の好演技で自信を深めた。今大会は15.500点と高得点を出した床運動、冷静に調子を判断して難度を下げた跳馬、最後まで安定した鉄棒と成長を感じさせた。

 89年大会に出場した父でコナミ監督の裕之氏は「小さいころから器用な子だった」と言う。体操を始めた時期は小学4年と遅かったが、水泳やスキーで培った運動センスで一気にトップ選手に。父が果たせなかったメダル獲得を実現し、「いつか倒す」と誓った内村にも近づいた。「まだまだ背中は遠いけど世界で2番。徐々に差を詰めて本当のライバルという存在になれればいい」とさらなる成長を誓った。

 ◆加藤 凌平(かとう・りょうへい)1993年(平5)9月9日、埼玉県草加市出身の20歳。小学4年で体操を始め、昨年のロンドン五輪で団体総合銀メダルに貢献。今夏のユニバーシアード夏季大会では種目別床運動で金メダル。得意種目は床運動と平行棒。埼玉栄高出、順大2年。1メートル63、54キロ。

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