松山 ノーボギーで6位に浮上!武井壮「ライオンみたい」

[ 2013年6月1日 06:00 ]

<ダイヤモンドカップ 第2日>7番でティーショットを放つ松山

男子ゴルフツアー ダイヤモンド・カップ第2日

(5月31日 茨城県東茨城郡大洗町 大洗ゴルフ倶楽部=7190ヤード、パー72)
 27位から出た松山英樹(21=東北福祉大)は、ボギーなしの3バーディーを奪い69をマーク。通算4アンダーで首位に2打差の6位に浮上した。第1ラウンドは3連続ボギーを叩いた16番からの3ホールをパーセーブするなど、好調なショットで優勝争いに加わってきた。この日のベストスコアの67で回った小平智(23=フリー)ら4人が通算6アンダーで首位に並んだ。

 思わぬ邪魔者にも動じなかった。最終18番で下りの9メートルのバーディーパットを打つ寸前、松山のボールに小さな虫が止まった。集中力は途切れることなく、そのままストローク。絶妙な距離感で前日ボギーを叩いた難関できっちり寄せてパーをセーブし、同組の尾崎将司とがっちり握手した。27位から6位に浮上し「きのうはボギー4つだったこともあって、ノーボギーで回れたのは良かった」と充実感を漂わせた。

 「ショットが良かった分、ピンチも少なかった」。2番でバーディーを先行させ、348ヤードの6番パー4はグリーン手前のバンカーに入ることを計算して1Wを握った。確実に芯を捉えたボールは300ヤード以上飛び、狙い通りバンカーへ。そこから強烈なスピンをかけて10センチに寄せてバーディー。余裕の笑みを見せた。

 ラウンドリポーターを務めたタレントの武井壮(40)は松山のプレーを見て「ライオンみたいな球を打つ」と独特の表現で解説した。現在は「百獣の王」を目指している武井だが、かつてはプロゴルファーを目指し、プロのキャディーを務めた経験もある。09年の今大会では明徳義塾高3年だった松山の姿を見ており「当時の細かった頃より低重心で構えるようになった」と分析した。重心を低くすることで軸のブレが軽減され、スイング全体が安定。それがプロ転向後の全4戦でトップ10入りという結果につながっている。

 日本ゴルフトーナメント振興協会が運営するフェイスブックでは出場選手の人気投票が行われ、松山は全体の2割の「いいね!」を獲得して1位。2位にはジャンボが続いた。確かな実力で人気を集める怪物は「もう少しスコアを伸ばして優勝争いができる位置で戦えるように頑張りたい」と力強く約束した。

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