ナダル 逆転勝ちで3回戦進出も過密日程に不満

[ 2013年6月1日 06:00 ]

逆転勝ちで3回戦に進んだナダル

テニス全仏オープン第6日

(5月30日 パリ・ローランギャロス)
 男子シングルス2回戦で2度目の4連覇を目指す第3シードのラファエル・ナダル(スペイン)がマルティン・クリザン(スロバキア)に4―6、6―3、6―3、6―3で逆転勝ちし、3回戦に進んだ。女子シングルスは30日に第2セット途中で雨天順延となった2回戦で再開後、第2シードのマリア・シャラポワ(ロシア)がウージニー・ブシャール(カナダ)を6―2、6―4で退けた。

 ナダルが1日遅れで2回戦を突破した。30日から雨天順延となったサウスポー対決。世界ランキング35位の挑戦を退けたが、前人未到の8度目のタイトルへ残り9日間で5試合の過密日程が待ち受け「きのうのスケジュールには問題があった。不公平だ」と不満をぶちまけた。

 序盤にはフォアの切れを欠いた。1回戦に続いて第1セットを奪われ、これで闘争心に火が付いた。第2セットに入ると回り込んでのフォアを増やし、4ゲームを連取。ナダル特有の深くて重いショットが決まりだし、第3、第4セットも危なげなく押し切った。

 左膝痛で半年以上も休養したが、2月に復帰後、クレーコート7大会で5度優勝。全盛期に近い強さが戻り「全仏で勝利を期待されることへの重圧はない」と豪語する。

 全仏では4連覇後、4回戦敗退を挟んで3連覇中。男子選手による同一の4大大会7度制覇はウィンブルドン選手権のフェデラーら6人と最多記録で並んでいる。誰も達成していない偉業に向け、シード選手と当たる3回戦からが本当の戦いとなる。

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2013年6月1日のニュース