インターハイ逃すも拍手 再出発の桜宮高バスケ部

[ 2013年6月1日 21:42 ]

 主将だった男子生徒が顧問教諭=懲戒免職=の体罰を受けた後に自殺した大阪市立桜宮高男子バスケットボール部が1日、インターハイ進出をかけた大阪府予選決勝リーグに出場した。星翔高に69対67で惜しくも敗れたが、苦難から再出発した選手たちに観客から惜しみない拍手が送られた。

 バスケ部は昨年12月の男子生徒の自殺後、一時活動を停止。1月の新人戦にも出場しなかったため、4月からの今予選はノーシードで臨んだ。

 決勝リーグに進んだのは桜宮高を含め上位4校。インターハイに進出するのは2校で、1日の試合で2敗が決まり、インターハイ進出を逃した。

 試合は序盤から星翔高リードで進んだ。桜宮高は第4ピリオド残り6分を切ったところで逆転。その後、両者譲らぬ攻防が続き、星翔高が残り約20秒で再逆転。桜宮高は最後まで粘ったが、あと一歩、及ばなかった。

 観戦した保護者の女性は「大人には想像できないぐらいの苦しい思いをしたと思う。こうやってまた試合ができるだけでも幸せなはず」と声を震わせながら話した。

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2013年6月1日のニュース