アマ横綱遠藤　白星発進にホッ「悪い相撲でも勝つことが大事」

大相撲春場所初日

（3月10日 ボディメーカーコロシアム）
　昨年のアマチュア横綱で幕下１０枚目格付け出しの遠藤（追手風部屋）が、同じ石川県出身の坂口（玉ノ井部屋）を破って白星デビューした。

　仕切りから場内に声援が飛び交い、期待の高さをうかがわせた。出足のいい立ち合いから右前まわしを引き、もろ差しから一気に寄り切り。快勝に「ほっとした。初日に勝ててよかった」と胸をなで下ろした。

　取組後は報道陣の質問に笑顔で答え、舌も滑らか。全勝すれば１場所で十両昇進という史上初の快挙もかかるが「そんなに甘い世界じゃない」と笑顔を消し「悪い相撲でも勝つことが大事」と気を引き締めた。