レスリング協会会長 厳しい認識…五輪存続「半々以下かも」

[ 2013年2月13日 19:57 ]

 レスリングの2020年五輪除外問題で、日本協会の福田富昭会長は13日、競技の五輪存続は「半々以下かもしれない。相当エネルギーを使わないと巻き返しは大変だと思う」と厳しい認識を示した。レスリングは20年五輪入りを目指し、野球・ソフトボールなどほかの七つの候補と1枠を争う。

 国際オリンピック委員会(IOC)は理事会が20年五輪の中核競技からレスリングを外した理由を説明していない。日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は同日、IOC側からの情報として、競技の人気、国際的な普及度、男女バランスの三つが課題に挙がったことを明らかにした。

 東京都内で記者会見した福田会長はIOCに対し「明確な理由を示していない。(IOCが)持っている数字(評価のデータ)も果たして正しいのか疑問がある」と不満を表明。自身が副会長を務める国際レスリング連盟(FILA)に事前情報がなかった点には「最初から五輪に入っているから、根幹のスポーツだという安心感のような気持ちはあったと思う」と危機感の薄さを認めた。

 FILAは16、17日にタイのプーケットで開く理事会で対応を協議する。9月のIOC総会に向け、ほかの7候補の団体は既に活動を始めている。福田会長は「外れることが決定したわけではない。今後の努力、私たちの動き次第」と話したが、厳しい表情だった。

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2013年2月13日のニュース