日本レスリング協会「寝耳に水」 栄氏「国を挙げて…」

[ 2013年2月13日 06:00 ]

レスリング五輪除外危機

 レスリングが五輪から除外される危機に陥り、日本の関係者から戸惑いの声が上がった。

 日本レスリング協会の福田富昭会長(71)は「寝耳に水。詳しいことを聞かないと分からない」と言葉少なだった。栄和人・女子強化委員長(52)は「JOCやレスリング界だけでなく、国を挙げてレスリングが五輪競技に残ることができるようにやってほしい」と声を振り絞った。88年ソウル五輪の金メダリストでもある佐藤満・男子強化委員長(51)は「古代オリンピックからの由緒ある競技なのに。寂しいし、悔しい」と無念そうに話した。

 日本レスリング協会は11日、公式サイトに「レスリングは五輪に生き残れるか?」と題した記事を掲載した。「除外はないとされているが、ちょっぴり気になるIOC理事会だ」と締めくくっていた。その不安が的中した形だ。

 76年モントリオール五輪の金メダリストで日本レスリング協会の高田裕司専務理事(58)は「吉田が国民栄誉賞まで頂き、ようやく国内での認知度も高まってきたのに。なんで外されたか分からないけど、世界の国と協力して(復活を)働きかけていきたい」と5月のIOC理事会での復活に期待をかけていた。

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2013年2月13日のニュース