美香、惜しい4位…メジャーの借りはメジャーで返す

[ 2012年9月18日 06:00 ]

4位に終わった宮里美香は優勝した申ジエ(左)を祝福する

USLPGAツアー 全英リコー女子オープン最終日

(9月16日 英国ホイレーク ロイヤル・リバプールGC=6660ヤード、パー72)
 宮里美香(22=NTTぷらら)が全英自己最高の4位に入った。1日36ホールの最終日は72、77で回って通算2オーバー。自身初の年間賞金100万ドル突破も果たした。収穫とV逸の悔しさを胸に、次戦となる日本のメジャー、日本女子オープン(27日開幕、神奈川・横浜CC)に臨む。宮里藍(27=サントリー)は通算11オーバーの26位。申ジエ(24=韓国)が通算9アンダーで2位に9打差をつけ、大会史上最大差の圧勝。4年ぶりのメジャー2勝目、米ツアー通算10勝目を挙げた。

 36ホール、11時間にもおよぶマラソンラウンドを戦い終えた。アンダーパーは優勝した申ジエだけ。メジャーでもとびきりの難コースを舞台にした持久戦。宮里美は「疲れたあ。足がパンパンです」と息をついた。

 申ジエ、朴仁妃との最終組。大差をつけられた申ジエの背中を必死に追い続け、第3ラウンド後半には4打差まで近づいた。しかし、すぐに突き放されてしまう。「途中に訳の分からない嵐も来て…」と最終ラウンド後半には、台風のような横殴りの暴風雨にもさらされた。

 「心が折れそうなところもあったけど残りホールはまだある。一打一打丁寧にやろう」とスコアを落としても最後まで耐え続けた。全英自己最高位で賞金約9万ポンド(約1140万円)を上積みし、米4年目で初の年間100万ドル突破も決めた。

 成果を確実に感じ取ってはいるものの、優勝できなかった悔しさはどうしても募る。最終組で戦っていればなおさらだ。「ジエはトリプルボギーを打っても取り戻してくるし、風の中でも平気でバーディーを取る。目の前で見せられて悔しかった」と本音が漏れた。

 8月に米ツアー初優勝し、新たな自信を胸に臨んだメジャー大会。4位の結果はあと一歩なのか、もっと遠いのか。「一緒に回ってこれだけ差がついたのはまだ足りないものがある証拠。何かを一からやり直すべきなのか。自分の中で整理したい」。1週間の休養を挟んで、来週は3年前にプロ初優勝を飾った日本女子オープン。宮里藍、ヤニ・ツェン、チェ・ナヨン、フォン・シャンシャン、朴仁妃とメジャー級の顔ぶれがそろい、申ジエも出場する。悔しさを晴らすチャンスは日本のメジャーですぐにやってくる。

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