“世界記録ホルダー”山口観弘、12月世界デビュー!

[ 2012年9月18日 06:00 ]

少年男子A400メートルメドレーリレー予選で力泳する、鹿児島県の第2泳者山口観弘

ぎふ清流国体水泳最終日

(9月17日 岐阜長良川スイミングプラザ)
 15日の男子200メートル平泳ぎで世界記録を樹立した山口観弘(あきひろ)(18=鹿児島・志布志高3年)は、少年A400メートルメドレーリレー予選で鹿児島の第2泳者を務め、5人抜きの見せ場をつくったが、チームは全体14位で決勝に進めなかった。16年リオデジャネイロ五輪の星は12月の世界短水路選手権(12~16日、トルコ・イスタンブール)で世界デビューすることが濃厚となった。

 世界記録樹立後初レースでも魅せた。400メートルメドレーリレー予選第1組。8番手で引き継いだ第2泳者の山口は猛然と追いかけて3番手まで浮上した。チームは同組4位で全体では14位。決勝には残れなかったが、5人抜きで観客を沸かせた。それでも不満げだ。引き継ぎタイムは1分1秒01。8月の高校総体の100メートルで日本歴代3位の59秒56を出しており「58秒台を狙っていたのに、遅い。鹿児島県を引っ張れなくて、悔しい」と厳しい表情を浮かべた。

 会場ではサインを求めるファンが殺到し「一人一人応えたいけれど、できなくて申し訳ないです」と語るほど人気者になった新星は、12月に世界デビューすることが濃厚になった。以前から世界短水路(25メートルプール)選手権の出場を希望しており、日本水連の上野広治競泳委員長は「あれだけの記録を出したわけだから、本人が希望すれば、派遣することになる」と語った。シニアの国際大会出場は初めて。長水路(50メートル)ではないが、世界のトップ選手とのレースは貴重な経験になるはずだ。来月13、14日には全国ブロック対抗(相模原)にも出場予定だ。

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2012年9月18日のニュース