内村 団体総合金奪回へ選考方法改善を提言

[ 2012年8月9日 06:00 ]

獲得したメダルを手に記者会見する体操男子の(左から)加藤凌平、内村航平、田中佑典、田中和仁

ロンドン五輪体操

 団体の金メダル奪回へ、万能キングが提言だ。前日(7日)、競技日程を終えた体操男子が8日、ロンドン市内のジャパンハウスで会見。個人総合で金、団体総合、床運動で銀メダルを獲得した内村航平(23=コナミ)は、「今はホッとしてるのと、苦しい五輪だったなというのが半分半分。(実力を出せたのは)50%くらい」と夢舞台を振り返った。

 最大目標だった団体総合は中国の前に完敗。今大会の日本のメンバーで内村、田中和、山室の3人はオールラウンダー。田中佑は鉄棒、加藤は床運動のスペシャリストだったが、中国は全種目でスペシャリストをそろえていた。内村は「日本は個人総合で代表を決めるから、チーム戦では中国に分がある。ホントに団体で勝つなら、選考から変えていかないといけない」と選考方法の改善を提言。「オールラウンダー3人+スペシャリスト2人」の代表を、「オールラウンダー2人+スペシャリスト3人」にした方がいいという見解だ。

 ただ、日本には6種目をこなす個人総合を重視する美学もある。「僕に選ぶことはできないし、あとは上の人にやってもらうしかない」と内村。14年、中国開催の世界選手権、16年リオデジャネイロ五輪での金メダル奪回へ万能キングの言葉は協会幹部に届くだろうか。

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2012年8月9日のニュース