金奪還へ まずは内村のハート見習え

[ 2012年8月9日 06:00 ]

ロンドン五輪体操

 団体総合のV奪回を目指した体操日本男子のテーマは、代表選手を“内村化”することだった。「全員が内村の努力する姿を見て、同じようにやっていかないと」と立花監督。質量ともに高次元な練習をしていた内村航平をみんなが目指した。だが、結果を見れば、内村とそれ以外の選手たちの差は歴然だった。

 内村は団体予選、決勝でミスがあったが、個人総合では修正して戴冠。一方、田中兄弟の兄で主将の和仁は団体予選、決勝、個人総合と全て床運動とあん馬で同じような失敗を繰り返した。兄弟で進出した種目別・平行棒も予選は弟・佑典が1位、和仁が2位だったが、決勝ではメダル圏外。精神的にひ弱だった。

 中国と争った団体決勝で差を分けたのは、まさにメンタルの差。中国はミスが許されない局面でも、鉄の意志で成功させた。チームの“内村化”を図るなら、見習うべきは内村のハートだった。

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2012年8月9日のニュース