鈴木は授業も休まない「バカ真面目」な大学生

[ 2012年8月1日 06:00 ]

女子100メートル平泳ぎで獲得した銅メダルをみせる鈴木

ロンドン五輪競泳女子100メートル平泳ぎ決勝

 福岡県遠賀郡出身の鈴木は3歳の時、2つ上の姉について、スイミングクラブで水泳を始めた。良二さんによれば「バタフライをさせても、平泳ぎのキックだった」という。7歳から平泳ぎ専門になった。

 地方の小さなクラブで、伸び伸びと練習した。だが、レースになると「負けん気が強かった。年上の選手にも負けると悔しがっていた」。高校時代は2年間自己ベストが出なかったが、「やめたいとは言わなかった。やりきった実感がなかったと思う」。大学は自ら厳しい練習の山梨学院大を選んだ。母・裕子さん(51)は「1年頑張ってダメなら、地元の専門学校に行けばいい」と言って送り出した。1年のゴールデンウイークで帰省した際には「ぱっつんぱっつんのTシャツにジーンズ。大きな女の子が出てきたなあと思って聡美とは気づかなかった」ほど厳しい練習で肉体は変化していた。練習だけでなく、授業も決して休まない。良二さんは「講義に出ないのは、許せないと言っている。バカ真面目なんですよ」と笑った。

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2012年8月1日のニュース