降り技不成立判定　ビデオで確認しＣ難度認定

体操男子団体決勝であん馬の着地直前にバランスを崩す内村航平

ロンドン五輪体操男子団体総合決勝

　今回の得点修正は、内村の降り技が成立していないとＦＩＧ（国際体操連盟）が判断したことが原因だった。あん馬のラスト、倒立からひねりを加えて着地するはずだったがバランスを崩し不格好な形で着地。内村の本来の演技価値点は６．３点。審判員は６．１点と採点したが、得点を最終決定するＦＩＧのスーパーバイザーは５．４点と判定した。降り技が全く認められていなかった。

　再審の要求には３００ドル（約２万３０００円）支払う必要があるという。森泉コーチが主張したのは、「倒立は上がっていた」という点。ＦＩＧ技術委員長に質問書を提出し、ビデオでの確認を経て、Ｃ難度の降り技が認められた。

　内村は昨年の世界選手権の種目別・床運動で、Ｇ難度の大技リ・ジョンソン（後方抱え込み２回宙返り３回ひねり）が２回ひねりと誤審されたことがある。この時はひねりのスピードが速すぎて審判が勘違いしたことが原因で抗議によって得点が修正。内村は金メダルを獲得している。