藤本 プロ最速タイ5試合目Vに王手 単独首位に浮上

[ 2012年6月3日 06:00 ]

17番、意気揚々と橋を渡る藤本

日本ゴルフツアー選手権シティバンクカップ宍戸ヒルズ第3日

(6月2日 茨城県笠間市 宍戸ヒルズカントリークラブ西コース=7313ヤード、パー71)
 第2ラウンドの残りと第3ラウンドが行われ、新人の藤本佳則(22=フリー)がプロ最速に並ぶ5試合目での優勝に王手をかけた。第3ラウンドを5バーディー、1ボギーの67で回り、通算10アンダー、203で単独首位に浮上。同じくツアー初優勝を狙う18歳の川村昌弘(フリー)と34歳の上平栄道(フリー)がそろって68で回り、1打差の2位につけた。
【第2R成績 第3R成績】

 雪辱のチャンスは早くも訪れた。6番までに4バーディーを奪った藤本はその後、1ボギーを叩いたものの、14番パー4で2打目を4メートルにつけてバーディー。難度の高い終盤は全てパーでまとめて首位に立った。「フェアウエーから打てばグリーンは止まる。良いゴルフができた」と胸を張った。

 単独首位は2週前のとおとうみ浜松オープン3日目以来2度目。しかし、この時は最終日の終盤まで首位を守りながら逆転されて2位。プロで勝つことの難しさを思い知らされた。今回は2打差の4位に東北福祉大の先輩の池田がいる。池田は「藤本と回ったら俺が気を使ってしようがない。ラス前(1組前)で良かったよ」と後輩に勝たせるつもりはないが、藤本も「勇太先輩とは一緒に優勝争いをしたかった。楽しみ」と臆するどころか勝負を歓迎した。

 5試合目で勝てば、99年の日本ゴルフツアー機構発足後では薗田に並ぶ最速記録にもなる。実力派ルーキーは「あしたの最終ホールが終わって優勝だったら幸せ。それを目指したい」と力強かった。

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