美香 ロケットダッシュ!今季自己ベスト65で首位発進

[ 2012年6月3日 06:00 ]

第1ラウンド、6アンダーで首位に立った宮里美香

USLPGAツアー ショップライト・クラシック第1日

(6月1日 米ニュージャージー州ギャロウェー シービュー・リゾート・ベイコース=6150ヤード、パー71)
 宮里美香(22=NTTぷらら)が抜群のスタートダッシュを決めた。ボギーなしで1イーグル、4バーディーの65と今季自己ベストをマーク。米ツアーのストロークプレーでは3戦連続予選落ちと不調に陥っていたが、一昨年10月のサイム・ダービー以来となる初日首位に立った。宮里藍(26=サントリー)は3バーディー、2ボギーの70で13位につけ、上田桃子(25=フリー)は3オーバーの68位と出遅れた。

 たまったうっ憤を晴らすかのような快進撃だった。強風にも負けずにノーボギーで終えた宮里美は「久しぶりのビッグスコア。凄くいいラウンドだった」と充実感いっぱいの笑みを浮かべた。

 「あのショットで自信が持てた」と振り返ったのが3番パー5。左カラーからの3打目をアプローチで10センチに寄せて楽々バーディーを奪った。不安を抱いていたショートゲームに自信を取り戻すと、持ち味の大胆さも出てきた。追い風の9番パー5では、残り220ヤードから7Wで6メートルに2オンに成功。見事にイーグルにつなげた。

 米ツアーでは3月の起亜クラシックから3戦連続予選落ちを喫し、2週前のマッチプレーも1回戦で早々と敗れた。「半信半疑だった」というショートゲームを不振の一因と見定め、試合のなかった前週はコーチとともにアプローチ、パットの練習を徹底。その成果をすぐさま発揮して、グリーンの起伏が激しく「ショートゲームが鍵」というコースでロケットスタートを切った。

 今季のツアーでは最も短いコース設定で、2年前には宮里藍が優勝したようにパワーヒッターでなくともチャンスはある。「スコアもよかったけど、自分自身の感触がよかったことの方が大きい」。短期決戦の3日間大会で出遅れは命取り。抜群の出足を見せた宮里美には大きなチャンスがある。

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2012年6月3日のニュース