白鵬“相撲王国”再建へ、どさん子スカウト宣言

[ 2012年6月3日 06:00 ]

高橋はるみ北海道知事(右)に自らの反物を贈る白鵬

 かつての“相撲王国”の再建へ、一人横綱が尽力することを誓った。北海道滝川市の観光大使を務める大相撲の横綱・白鵬(27=宮城野部屋)が2日、札幌市内の知事公館を訪れ、高橋はるみ北海道知事(58)と初対面。滝川市で実行中の白鵬米プロジェクトなどをPRするとともに「現在、北海道には関取がいません。昔はあれほどいたのに、ちょっと寂しいです」と率直な思いを打ち明けた。

 それに対して高橋知事は「私たちの気持ちを代弁してくれました」と苦笑い。北海道は優勝回数22回の白鵬を上回る大鵬(32回)、千代の富士(31回)、北の湖(24回)という大横綱を生み出した地。98年に北勝鬨(現伊勢ノ海親方)が十両に陥落するまで66年もの間、継続して幕内力士を輩出していたが、それ以降は誕生していない。

 白鵬は3日、滝川市内で地元の子供たちとともに白鵬米の田植えを行うが「声を掛けようかな」とスカウトすることを宣言した。8月には旭川市と帯広市で巡業が行われるだけに「そこで勝負をかける」と本気だった。

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2012年6月3日のニュース