昇進問題預かる審判部 25日に理事会開催要請へ

[ 2012年3月24日 20:45 ]

 大相撲の東関脇鶴竜が春場所14日目の24日、大関琴欧洲を右下手投げで破って13勝目を挙げ、25日の千秋楽を待たずに大関昇進を確実にした。

 日本相撲協会で昇進問題を預かる審判部は25日に、昇進を諮る理事会の開催を北の湖理事長(元横綱)に要請するかどうか協議する。朝日山副部長(元大関大受)は打ち出し後に「反対する理由がない」と述べ、鏡山部長(元関脇多賀竜)もこの日の鶴竜の取組前に「反対意見は出ないと思う」と話していた。

 関脇を5場所連続で務める鶴竜は、昨年九州場所と今年の初場所でともに10勝。今場所は2場所続けて横綱白鵬を倒すなど1横綱4大関に勝ち、優勝争いのトップで初優勝の可能性もある。

 新大関の誕生は昨年九州場所後の稀勢の里以来。鶴竜は外国出身として9人目の大関となる。初土俵から所要62場所、新入幕から所要32場所は、ともに海外出身大関の中で最も遅い昇進だ。

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2012年3月24日のニュース