宮里藍“笑撃”「ボコボコ」耐えた5差26位

[ 2012年3月24日 06:00 ]

第1ラウンド、14番でティーショットを放つ宮里藍

USLPGAツアー 起亜クラシック第1日

(3月22日 米カリフォルニア州カールスバッド ラコスタ・リゾート&スパ=6490ヤード、パー72)
 メジャー前哨戦で宮里藍(26=サントリー)が我慢のゴルフでパープレーにまとめた。4バーディー、4ボギーの72で、前週のRRドネリー・ファウンダーズ・カップで1打差で競り負けたヤニ・ツェン(23=台湾)ら3人の首位と5打差の26位発進。宮里美香(22=NTTぷらら)は74で60位と出遅れた。

 深いラフに芝目の強いポアナ芝。しかも、前週の雨の影響でグリーンは重かった。さらには午後組で出たため午前の組以上にグリーンが荒れるという難しいコンディション。それでも、宮里は持ち前の粘りのゴルフで盛り返した。一時は9、10番での連続ボギーで2オーバーにまでスコアを落とした。しかし、11番で8メートルをねじ込むと、12番で2メートルを確実に沈めた。連続バーディーの後は最後まできっちりパーセーブ。しぶとくパープレーでまとめた。

 ラウンド後は「我慢のゴルフだった」と大きく息をついた。「グリーンがボコボコしていて自分が思うようなラインに打っても、今まで見たことないような跳ね方をした。途中(同組の)みんなで笑っていた」とあきれるしかないほどのグリーンの状態にも気持ちだけは切らさなかった。

 今大会は次週のメジャー、クラフトナビスコ選手権の“予行演習”と位置づけていた。コースは違っても厳しい条件でのプレーはメジャーに通じるものがある。その中で「自分をコントロールしてイーブンパーで回れたので良かった」と納得の表情。「ショットの調子もそんなに悪くない。自分のやるべきことをやっていけばまだまだスコアを伸ばせる」と5打先を行く宿敵のヤニ・ツェンに狙いを定めた。

続きを表示

2012年3月24日のニュース