当初「見送り」も…横審一転、把瑠都連覇なら綱推挙

[ 2012年1月24日 06:00 ]

横審委員会に臨む放駒理事長

 大相撲の横綱審議委員会は23日、東京・両国国技館で会合を開き、初場所で初優勝した大関・把瑠都について春場所(3月11日初日、大阪府立体育会館)で連続優勝ならば、横綱に推挙する考えを示した。

 当初は12日目の稀勢の里戦で見せた立ち合いの変化などを問題視していたが、一転してトーンダウン。会見した鶴田卓彦委員長(元日本経済新聞社社長)も「内容次第。12勝以上ならば優勝しなくても内容が良ければ議論にはなるよ。四つに組んで力で投げ飛ばす豪快な相撲を期待している」と前日までの強硬姿勢とは正反対の擁護論を展開した。

 委員の中には「今の相撲に横綱が2人になるのはいいこと」(山田洋次委員=映画監督)などと肯定的な声が多く、強硬派の沢村田之助委員(歌舞伎俳優)も「仕方ない」と話した。

続きを表示

2012年1月24日のニュース