日本相撲協会 相撲選択校に現役力士や親方派遣へ

[ 2012年1月24日 21:00 ]

 4月から中学校の授業で武道(柔道、剣道、相撲)が必修となるのを受け、日本相撲協会が相撲を選択した中学に現役力士や親方を派遣する企画を検討していることが24日、関係者の話で分かった。競技普及のため生徒や教諭と交流を図るのが目的。

 大相撲は昨年の八百長問題など相次ぐ不祥事の影響もあって新弟子が減り人気も低迷。相撲協会は2012年度の事業計画で、武道の必修化を「裾野拡大の好機と捉えている」と記している。

 文部科学省によると、教諭を対象にした指導者講習会は現在、アマチュアを統括する日本相撲連盟が主に担っている。相撲協会は学校側や教育委員会から要請があれば、新たな講習を行う方針。指導の手引を公式サイトに掲載する計画もあり、今後は同連盟と連携しながら具体的な活動に着手する。文科省スポーツ・青少年局でも「貢献していただくのはありがたい」と歓迎している。

 放駒理事長(元大関魁傑)は「相撲の底辺拡大は大事だ。われわれができることで協力していきたい」と話した。

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2012年1月24日のニュース