さすが川岸の娘!17歳アマ史果 大健闘の7位

[ 2011年10月24日 06:00 ]

>8番、ティーショットを放つ川岸史果

マスターズGCレディース最終日

(10月23日 兵庫・マスターズGC=6458ヤード、パー72)
 末恐ろしい17歳だ。「怪物」の異名を取った川岸良兼の次女でアマチュアの川岸史果(日大高2年)が66を叩き出し7位に食い込んだ。ツアー通算6戦目、今季初出場の大会で自己最高の成績を出し「実力を出せるように頑張ろうと思っていました」と胸を張った。

 平均飛距離270ヤードの1Wが安定し、アイアンもさえた。パーオンを逃したのはボギーを叩いた5番だけ。昨年から導入したクロスハンドのパットも面白いように決まった。同組だった通算5勝の藤田は「半端じゃない。ボールのつかまえ方が男性的」と絶賛した。

 キャディーを務めたプロゴルファーの母・麻子(旧姓喜多)は「年の割に慎重」と評する。1番パー5は2オンを狙えるパワーがありながら「グリーン手前のラフがきつい」と3日間とも刻んだ。この日も残り250ヤードからの第2打を7Iで残り100ヤードに運び、そこからピン横2・5メートルに付けてバーディー。豪快さと繊細さがかみ合い、今年の日本女子アマ優勝の比嘉を抑えて目標のベストアマを獲得した。

 両親がプロというゴルフの申し子の素顔について、日大高ゴルフ部の顧問・大木治久さんは「控えめだけど、後輩の面倒見が良い」と語る。ゴルフ部では82人の部員のまとめ役をこなしている。

 プロ2年目の90年ラークカップで最終日に68を出して尾崎、青木を逆転して優勝した経験を持つ良兼をほうふつさせる猛チャージ。プロ6勝の父は「まだまだですよ」と言うものの、頬は緩みっ放し。その面影とパワーと強じんな胃袋を受け継ぐ娘は「ハンバーグは5、6個。ご飯は3杯ぐらい食べますよ」と頼もしい。その言葉にも器の大きさが表れていた。 

 ◆川岸 史果(かわぎし・ふみか)1994年(平6)10月13日、神奈川県生まれの17歳。10歳からゴルフを始め、09年全国中学校ゴルフ選手権、11年全国高校ゴルフ選手権優勝。09年のNEC軽井沢72で大会史上最年少の14歳306日で予選を突破。10年度のナショナルチームメンバー。得意クラブはPW。1メートル65。

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