4回転で転倒も…小塚、ステップ最高評価に手応え3位

[ 2011年10月24日 06:00 ]

男子フリー ジャンプで転倒後、さえない表情で立ち上がる小塚崇彦

GPシリーズ第1戦スケートアメリカ第2日

(10月22日 米カリフォルニア州オンタリオ)
 男子フリーで昨季世界選手権銀メダリストの小塚崇彦(22=トヨタ自動車)は、4回転トーループで転倒して141・40点の2位にとどまり、合計212・09点の3位だった。ショートプログラム(SP)2位から順位を落としたが、最高評価のステップに手応え十分。SP首位のミハル・ブレジナ(21=チェコ)が216・00点で初優勝し、SP3位の村上大介(20=陽進堂)は193・32点で6位。女子SPでは、今井遥(18=日本橋女学館高)が54・67点で4位につけた。

 ジャンプが物足りなくても、確かな手応えを残したGP初戦だ。前日のSPに続いて冒頭の4回転トーループで転倒した小塚は、「普通は失敗しない」という3回転ルッツでも派手にリンクに転がった。それでも、映画「風の谷のナウシカ」の壮大な調べに乗って、会場を魅了。「自分の意識が(リンクの)フェンスを越えた」。演技中にジャッジと目が合って笑みを返され、観客席にも目を配る余裕があった。

 ステップでは海外の大会で初めて、最高評価のレベル4を獲得した。表現力が評価される5項目の演技点は出場10人でトップ。「ジャンプを失敗したのは悔しいけど、それ以上に収穫があった。次が見えてくる試合だった」。次戦は高橋と激突するNHK杯(11月11日開幕、札幌)。ジャンプの完成度を上げて、GP4勝目を狙う。

続きを表示

2011年10月24日のニュース