超変則日程なんの!美香、5アンダーで単独首位

[ 2011年7月10日 06:00 ]

第2ラウンド、1番で第2打を放つ宮里美香

USLPGAツアー第66回全米女子オープン第3日

(7月9日 米コロラド州コロラドスプリングズ ブロードモアGCイーストC=7047ヤード、パー71)
 第1ラウンドで5位と好スタートを切った宮里美香(21=NTTぷらら)は、日没サスペンデッドのために持ち越しとなった第2ラウンドでも勢いを加速させた。好調なショットを生かして3番から3連続バーディーを奪取。この時点で単独首位に立つと、その後2バーディー、1ボギーの通算5アンダーで単独首位に浮上した。

 宮里美香が快進撃を見せた。1番では2メートルのチャンスを惜しくも外したが、3番パー5で1つ目のバーディー。続く4番パー3では最初に手にしたクラブを持ち替えて、50センチにつけるスーパーショットを見せた。5番パー4でも1・5メートルのチャンスを沈め、3連続バーディーで一気に首位に躍り出た。

 安定感あふれるショットで毎ホールのようにチャンスをつくり、9番パー5では3打目を1メートルにつけて早くも4つ目のバーディーを奪った。勢いに乗ったままで後半へと進んでいった。10番でもバーディーを奪い、一時は6アンダーまでスコアを伸ばしたが、13番のボギーで一歩後退。それでも通算5アンダーとし、第2ラウンドを終えた。

 ショットだけでなく、今大会はメンタルコーチを帯同して精神的にも安定している。2週前の全米女子プロでは電話で相談するだけだったが、今大会は一緒に過ごす時間が多い。開幕前夜に「自信を持つことと我慢することが大事。そのために姿勢をよくして、張り切って歩こう」と言われて好スタートにつなげた。

 2日目は早朝に第1ラウンドの残り1ホールを消化して、その後ホテルに戻った。3時間ほど昼寝をしてから、この日2度目のウオーミングアップを済ませると、第2ラウンドのスタートに向けて夕方にコースに戻ってきた。ところが、コースに着くなり雷で中断。「米ツアーで中断には慣れてるけど、ここまでひどいのは初めて」と苦笑いしていた。それでも、悪天候に翻弄(ほんろう)される超変則日程を自然体で受け止めた。すぐにホテルに戻ることもせず、クラブハウスでメンタルコーチと初日の反省点を話し合った。第2ラウンドに向けても、しっかり心を整えていた。

 今季はクラフトナビスコ選手権で7位、全米女子プロでは8位とメジャーで続けてトップ10入りを果たしている。着実に自信と結果を積み上げきただけに、念願の米ツアー初優勝とメジャーVの快挙を見据えている。

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2011年7月10日のニュース