福島、貫禄のトップ通過!決勝で「記録狙いたい」

[ 2011年7月10日 06:00 ]

女子200メートルで予選をトップ通過したた福島千里

 陸上のアジア選手権第3日は9日、神戸ユニバー記念競技場で行われ、女子200メートル予選で福島千里(23=北海道ハイテクAC)が23秒44のトップタイムをマーク。10日の決勝に駒を進めた。男子400メートル障害では安部孝駿(19=中京大)が49秒64で優勝。この種目での世界選手権(8月27日開幕、韓国・大邱)出場が確実になった。また、女子400メートル障害では久保倉里美(29=新潟アルビレックス)が大会3連覇を達成した。

 昨年のアジア大会の女王が貫禄の走りを見せた。女子200メートル予選3組に登場した福島は23秒44をマーク。予選をトップで通過した。10日の決勝に向けての目標を問われると「調子がいいので記録も狙いたい」と世界選手権の参加標準記録A(23秒00)の突破を見据えた。

 先月26日の鳥取・布勢スプリントでは、追い風参考記録ながら日本記録を上回る100メートル11秒16のタイムを出した。今大会に備えて2日に神戸入りし、レースまで1週間待ったが好調は持続。「北海道を出てから、きょう走るまで長かった。走れてすっきりしています」と笑顔を見せた。

 日本短距離陣は災難続きで、女子100メートルの市川は負傷棄権、男子100メートルの江里口は機械トラブルに見舞われた。「みんな一生懸命やっているので、私は(何も)言えない」。仲間を気遣った福島は、最終日に全てを吹き飛ばす快走を見せるつもりだ。今季のベストは5月の静岡国際で記録した23秒13。好タイムで世界選手権へ弾みをつける。

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2011年7月10日のニュース