有村「まだチャンスある」踏ん張って6差8位

[ 2011年4月3日 06:00 ]

第2ラウンド、10番でアプローチショットを放つ有村

USLPGAツアー クラフト・ナビスコ選手権第2日

(4月1日 米カリフォルニア州ランチョミラージュ ミッションヒルズCCダイナショアC(6738ヤード、パー72))
 猛暑の中、有村智恵(23=日本ヒューレット・パッカード)が8位に踏みとどまった。5位から出て1バーディー、2ボギーの73で回り、通算3アンダー、141。首位と6打差で優勝争いに残った。3位スタートの宮里美香(21=NTTぷらら)は通算2アンダーで14位に後退。宮里藍(25=サントリー)、上田桃子(24=フリー)は通算2オーバーの36位。他の日本勢は大山志保が59位、馬場ゆかりが68位で予選を通過し、不動裕理は予選落ちした。

 40度近い気温と、強い日差しで硬くなったグリーン。午後スタートの有村は最も暑い時間帯でのプレーを強いられながらも、スコアを1つ落としただけでまとめ、「少しでも集中力が切れるとすぐボギーが続く。このコースならまだチャンスはある」と前を向いた。

 2番でバーディーを奪った後は「硬いグリーンを警戒しすぎて距離感が合わず」我慢の連続だった。3番と6番ではグリーン奥のラフから下りの難しいショットをいずれもピンに寄せてパーセーブ。ボギーも2つ叩いたが、「アプローチは良くなっている」と成長を実感した。

 「外に出ただけでも脈拍が速くなっているのが分かった」というほどの猛暑。ラウンド中は首に氷のうを当てて冷やし、ビタミンCやクエン酸を摂取した。「あす、あさってに響かないように」と全ては決勝ラウンドを見据えての行動だった。

 昨年9位でこの大会のイメージは良く、2月のHSBCチャンピオンズの2位で米ツアーで戦える自信もつかんだ。「あと36ホールで6打差。かみ合ったらいいスコアが出る。最後まで諦めずにやりたい」と反撃を誓った。

 ▼36位・上田桃子 バーディーを欲しいという気持ちが強くてうまくコントロールできなかった。もっと冷静に回れたら良かった。(気合が空回りして76)

 ▼59位・大山志保 ショットもパットもアプローチも全て悪かった。どうやって打っていいのか分からず途中で泣きそうになった。(予選通過も77と崩れ)

続きを表示

2011年4月3日のニュース