男子高飛び込みは村上V、坂井は2冠ならず

[ 2011年4月3日 18:09 ]

 飛び込みの国際大会代表選考会最終日は3日、相模原市立総合水泳場で行われ、男子高飛び込みは村上和基(上武大)が452・60点で制し、世界選手権(7月・上海)の代表をほぼ確実にした。昨年の日本選手権で優勝した坂井丞(日体大)は449・40点の2位にとどまり、3メートル板飛び込みとの2冠はならなかった。村上は岡本優(岐阜SC)と組んだシンクロ高飛び込みでも392・91点で勝った。日本水連は12日の常務理事会で、最多で男女計9人の世界選手権代表を選ぶ。

 男子高飛び込みを制した村上は、2度の大きなミスを反省しつつも「結果が出なかった去年を乗り越えて勝ったのは自信になる」と笑顔を見せた。

 2回目に91・20点を出してリードを広げた。4回目で56・00点と失敗した後の5回目に89・10点と再び高得点をマークすると、思わずガッツポーズも飛び出した。

 世界で上位争いをするための530点台を目標に掲げ、さらに難易率が高い宙返り技にも取り組んでいる。「出られなかった北京五輪から3年間、できることをやってきた」と、ロンドン五輪出場に意欲を見せた。

 ≪坂井、恐怖心からミス≫男子高飛び込みで2位に敗れた坂井は、最初の逆立ち後ろ宙返り3回抱え型の逆立ちでバランスを崩して演技をやり直し、大幅減点となったのが響いた。父の弘靖コーチが「初めて見た」というまさかのミスで、追い上げも及ばなかった。

 3月上旬の練習中に飛び込み台に頭をぶつけそうになって以来、恐怖心が残っているという。予選でもやり直しのミスを犯し「自分の力がない。この結果はしょうがない」と目を赤くした。

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2011年4月3日のニュース