エナン51分で快勝!3年ぶりの決勝進出

[ 2010年1月29日 06:00 ]

 全豪オープンテニス第11日は28日、オーストラリア・メルボルンパークで女子シングルス準決勝2試合が行われ、1年8カ月ぶりに現役復帰したジュスティーヌ・エナン(27)が鄭潔(26)に6―1、6―0で快勝し、3年ぶりの決勝進出を決めた。また、第1シードのセリーナ・ウィリアムズ(28)は第16シードの李娜(27)に7―6、7―6で競り勝ち、30日の決勝でエナンと顔を合わせることになった。4強に2人を送り込んだ中国勢だが、4大大会シングルスの初の決勝進出はならなかった。(メルボルン・山口奈緒美通信員)

 中国勢としては4大大会初の決勝進出を狙った鄭潔の夢を、エナンがわずか51分で打ち砕いた。1メートル67のエナンは1メートル63の鄭の低軌道ショットを完全に抑え込み「警戒していた試合で完ぺきな仕事ができた」と納得顔だ。通算8度目の4大大会優勝をかけ対戦するのは、女王時代から宿敵だったセリーナ。過去6勝7敗だが、意外にも4大大会の決勝での対戦は初めてで「復帰後初めてのグランドスラムで、タイトルを懸けて世界最高の選手に挑戦できるなんて、夢にも思わなかった」と無欲を強調した。
 <セリーナ辛勝、エナンに敵意ムキ出し>この日12本目となるエースで、セリーナが接戦にやっと決着をつけた。準々決勝で姉ビーナスを力で押し切った中国の李娜に苦戦。マッチポイントを5度逃す苦しい展開だったが「きょうはベストの私じゃなかった。こうして生き残っているのは衝撃的」と勝利を喜んだ。全豪は2年連続5度目の決勝。過去決勝で負けたことはないが「タイトルを守るのではなく、タイトルを獲りに行く」と攻めの姿勢を強調。因縁のライバル・エナンとの新旧女王対決に「ライバルだと思っている」と敵意ムキ出しだった。

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2010年1月29日のニュース