朝青龍問題 文科相が調査指示も…表だった動きなし

[ 2010年1月29日 19:26 ]

 大相撲の横綱朝青龍が初場所中に泥酔して、知人男性に暴行したとされる問題で、日本相撲協会は29日、監督官庁の文部科学省から素早い調査と報告を求められたが、表だった動きはなかった。

 川端達夫文科相が詳細な事実関係の調査を指示したことを同日明かした。相撲協会関係者によると、28日にも文科省関係者が相撲協会の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)に直接、早急な調査を求めたという。
 武蔵川理事長は朝青龍関の師匠、高砂親方(元大関朝潮)に事実関係の調査を任せているが、高砂親方からの連絡は「全く来ていない」としている。処分を検討する可能性がある臨時理事会の時期についても「とにかく(調査の)報告がないと…」と明言を避けた。
 高砂親方は29日、報道陣への対応はせず、同部屋のマネジャーが「横綱が部屋に来ることはない」と話しただけだった。
 横綱審議委員会の鶴田卓彦委員長が急きょ、両国国技館を訪れて武蔵川理事長から状況の説明を受けた。鶴田委員長は「もし報道が本当なら、重大な問題。出場停止ですむかどうか」と話した。
 相撲協会は詳細な事実関係を把握後、臨時理事会を開いて処分を検討する可能性がある。寄付行為施行細則で賞罰を定めており、軽い順にけん責、給与減額、出場停止、番付降下、解雇となっている。いずれも理事会の議決で決まる。

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2010年1月29日のニュース