スエマエが19年ぶり決勝へ

[ 2009年9月26日 18:27 ]

決勝進出を決め、前田(左)を笑顔で抱き締める末綱

 バドミントンのヨネックス・オープン・ジャパン第5日は26日、東京体育館で5種目の準決勝を行い、女子ダブルスで北京五輪4位の末綱聡子、前田美順組(NEC・SKY)が世界ランク6位で第2シードの韓国ペアを2―1で破り、陣内貴美子、森久子組以来19年ぶりの決勝進出を果たした。女子シングルスで北京五輪代表の広瀬栄理子(三洋電機)は昨年優勝の王儀涵(中国)に1―2で敗れた。末綱、前田のペアは第1ゲームを19―21で競り負けたが、粘り強いプレーで21―18、21―14で奪った。27日の決勝で日本初の優勝を懸けて馬晋、王暁理組(中国)と対戦する。

 1時間15分の熱戦を気力でものにした。相手の返球が後ろに外れると、1月の右ひざ手術を乗り越えた28歳の末綱がガッツポーズし、強気に攻めた23歳の前田は涙ぐんだ。粘り強さが持ち味のスエマエが、最終ゲームの5―4から9連続得点で韓国ペアを突き放した。
 昨年限りで解散したライバル、小椋、潮田のオグシオの実績も上回る初の決勝進出だ。末綱は「相手も粘ってきたけど、それ以上粘れた。我慢して攻撃できた」と胸を張った。
 末綱の回復具合なども考慮し、海外遠征を控えてこの大会に照準を合わせた結果、24日の世界ランクは45位に落ちた。しかし前田とともに体力強化を徹底したことで「長い試合で身体能力が落ちなかった。相手の動きや位置を見る余裕も出てきた」と、NEC・SKYの今井監督が褒めた。
 2人は、北京五輪で過去最高の4位入賞を果たした。前田は「あと1試合なので倒れてもいい。必死に動く」と力強く話した。あと1勝で、1982年に始まったこの大会と世界連盟のスーパーシリーズでの日本勢初のタイトルを手にする。

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2009年9月26日のニュース