Wリーグ開幕 富士通がJOMOに完勝

[ 2009年9月26日 17:58 ]

 バスケットボール女子のWリーグは26日、東京・代々木第二体育館などで開幕し、一昨シーズンを制した富士通が67―53で2連覇を狙うJOMOに完勝した。

 リーグ初の日本人女性監督となった岡里監督が率いる富士通は、走力で序盤からリズムをつかみ、ミスの目立ったJOMOを圧倒した。4季ぶりにWリーグに復帰した三菱電機は78―66でデンソーに快勝。トヨタ自動車は59―58で昨季2位のシャンソンに競り勝った。8チームが4回戦総当たりのレギュラーリーグを行い、上位4チームがプレーオフに進む。

 若手が存在感を示した富士通が昨季女王に走り勝った。「技術でJOMOに劣っても走ることでは負けるな」。初めて采配を振るった岡里監督の指示を選手たちが忠実に実践して、王座奪回を狙うシーズンを白星で滑り出した。
 21歳の中畑がかき回し、中に走り込んだ23歳の鈴木が決めた。相手の意識がインサイドに偏ったとみるや外からもシュートをねじ込んだ。守備では粘り強く相手に食らい付き、なかなかシュートを打たせない。いら立ったJOMOはパスミスやターンオーバーを繰り返した。
 岡里監督は選手たちの線が細いと感じ、筋力トレーニングや走り込みを昨季より大幅に増やした。チーム最多28得点の鈴木は「春から練習してきたことをチームとして出せた」と気持ちよさそうに話した。
 24日にインドで試合をした日本代表選手を4人も抱える相手が本調子ではなかったことを差し引いても、開幕戦の快勝劇はチームを勢いづけるはずだ。岡里監督は「アグレッシブに走って当たりの強いバスケを今後もしていきたい」とチームの方向性に手応えを得た様子だった。

続きを表示

2009年9月26日のニュース