“地元”東北高出身の有村が単独首位に浮上

[ 2009年9月26日 17:09 ]

第2日、通算9アンダーで単独首位に立った有村智恵

 女子ゴルフツアーのミヤギテレビ杯ダンロップ女子第2日は26日、宮城・利府GC(6554ヤード、パー72)で第2ラウンドを行い、首位と3打差の5位から出た有村智恵が8バーディー、1ボギーの65をマークし、通算9アンダーの135で単独トップに立った。前年覇者で首位でスタートした上田桃子は69で、1打差の2位。さらに4打差の3位に横峯さくらと一ノ瀬優希が並んだ。賞金ランキング1位の諸見里しのぶは通算2オーバーの17位にいる。通算5オーバー、43位までの51人が決勝ラウンドに進んだ。

 奪ったバーディーは八つ。圧巻のラウンドだった。熊本出身ながら宮城の東北高を卒業し「仙台は第二の故郷」という21歳の有村は、最終18番こそ風を読み切れずにボギーとしたものの、コース記録に並ぶ65。一気に首位へ躍り出た。
 「3メートル以上のパットはほとんど入らなかった」と話した。好調が続く精度抜群のショットで好スコアを導いた。ピンそばへ寄せるたびにギャラリーから歓声がわき上がった。
 高校時代からプレーした利府GCには忘れられない思い出がある。高校1年だった2003年。同校の2年先輩、宮里藍がこの大会を勝った。優勝を機にプロ転向した姿を見て「すごいことをした瞬間を見た。優勝インタビューを受ける姿を見て、自分もそこに立ちたいと思った」と当時を振り返った。
 勝てば今季4勝目で、自身初の年間賞金1億円を突破するが、それ以上に大会に対する思い入れが強い様子だ。「この試合は特別だから…。自信をもってやっていく」と、こだわりを持って最終日に臨む。

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2009年9月26日のニュース