不振を象徴…井上、メダルに届かず

[ 2009年9月26日 09:21 ]

女子67キロ級3位決定戦 モンゴルの選手(上)を攻めあぐねる井上佳子

井上3位決定戦で敗れ、日本女子は金2、銅1

 【世界レスリング】金メダル獲得へ光明が差した瞬間から、動きが硬くなった。女子67キロ級で表彰台を逃した井上は「メダルを取れるか取れないかで違う。緊張が…」と言葉に詰まった。
 前回覇者ダグレニアーとの準決勝は第1ピリオドを先取されたが、第2ピリオドは相手のすきを突いて奪った。だが、最終ピリオドを落とし「第1ピリオドから攻めていれば違ったかな」と悔いを残した。勢いを失い、3位決定戦も敗れた。
 五輪直後で有力選手の多くが欠場したとはいえ、前回大会で日本は金4個など全7階級でメダルを獲得した。五輪競技となった2004年以降では今大会が最低の成績だ。栄監督は「日本(の競技力)は落ちかけている」と危機感を募らせる。
 井上が「惜しかったね、で終わらないで勝ちにつなげないと」と話すなど、選手たちも自覚している。栄監督は「5人くらいが金に近いけど、勝ち方を覚えさせないと」と強化策を見直すつもりだ。(共同)

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2009年9月26日のニュース