白鵬 健康管理バッチリ!豪快に26連勝

[ 2009年5月16日 06:00 ]

自己新の26連勝をマーク、支度部屋で会心の笑顔の白鵬

 白鵬が豪風を豪快な上手投げで下し、自己新記録となる26連勝をマークした。大相撲夏場所6日目は15日、両国国技館で行われ、平幕の高見盛と稀勢の里が敗れたため全勝は日馬富士と2人だけになった。朝青龍が栃煌山を下して1敗をキープ。大関陣もそろって白星を挙げ、07年名古屋場所11日目以来の横綱、大関陣の全勝となった。

 自己新となる26連勝はわずか1秒で決まった。白鵬は立ち合いで小兵・豪風の態勢が低いと見るや、左にズレながら当たって上手を深く取り豪快に投げ捨てた。昭和以降では2代目若乃花(現間垣親方)に並ぶ歴代10位の連勝記録に支度部屋では軽口も飛び出した。
 「あしたの新聞は1面でお願いします。悪い話ばかりじゃなくて、いい話でもお願いしますよ。楽しみにしています」。場所前に朝青龍らとモンゴル出身力士のゴルフコンペを開いて武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)に厳重注意を受けたことを引き合いに出しながら、笑顔で自らの“快挙”を売り込んだ。
 場所前は鼻炎で稽古を休み病院で治療を受けた。今もまだ鼻が詰まり、なかなか寝付けない時もあるが、睡眠時無呼吸症候群に対処するための簡易酸素マスクをつけてベッドに入るなど体調管理に細心の注意を払っている。
 先場所は床山の床蜂(54=本名加藤章)が胃かいようで入院。13日目に見舞いに訪れた時に優勝を約束し、部屋の先輩の全快を祈って土俵に上がった。その床蜂も今場所は元気に復帰。「横綱は大銀杏(いちょう)を大きめにつくって後ろをとがらせるのが好きだけど、自分がいない間は他の部屋の床山が担当していたから注文が出しづらかったと思います。横綱に“やっぱり普段やってくれている人がいいですね”と戻った日に言われた時はうれしかった」。今場所は心配事もなくなり勝負に集中できる環境も整った。
 全勝で並んでいた平幕の稀勢の里と高見盛が敗れ、全勝は日馬富士と2人だけになった。「ここまではいい形できています。連勝記録?もうこれでいいんじゃないですか」。記録よりも優勝。不敗の横綱が次に目指すのは、曙に並ぶ歴代9位の11度目の賜杯獲得だ。

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2009年5月16日のニュース