朝青龍がインフル感染?ただの風邪でした

[ 2009年5月16日 06:00 ]

取組後、相撲診療所での診察を終え、マスク姿で引き揚げる朝青龍

 【大相撲夏場所】朝青龍が土俵外でまたも“騒動”を巻き起こした。取組では栃煌山に対し左が差せずに押し込まれたが、突き落としで相手の体勢を崩して逆転勝利。俊敏な動きで1敗を守ったように見えたが、実は違った。支度部屋で珍しく報道陣に背を向け無言を貫いた朝青龍は、その後、足早に診療所へと向かった。

 この日は出番前から何度もトイレに駆け込み、髪を結ってもらう間もせきを繰り返し、目も充血。診療所では、付け人、運転手、マネジャーらもマスクを着用する厳戒態勢。これには周囲も「新型インフルエンザか?」とどよめいた。横綱は「胸が痛い」とエックス線検査を要求したが、診察の結果は単なる風邪で37・2度の微熱だったことが判明。吉田博之所長は出番前にも風邪薬を処方したことを明かし「インフルエンザではなかった。AでもBでもありません。せきとタンがひどいようです。一般人なら休めというけど、相撲を取れないことはない」と説明した。
 約20分間、点滴治療を受けた朝青龍はマスクを着けて登場し「風邪だったよ」と満面の笑み。報道陣があっけにとられるなか「前からせきが重いんだよ。暑くなったり寒くなったりしているからね」とさらりと語った。とんだ“インフル騒ぎ”となったが、車に乗り込む間際には「閉めろ!」とカメラマンに吐き捨てた。その声はのどに異変がある人とは思えないほど、ドスが効いていた。

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2009年5月16日のニュース