真央に“ロケットスタート”厳命

[ 2009年3月26日 06:00 ]

公式練習でドーナッツスピンを見せる浅田真央

 フィギュアスケート世界選手権第1日は24日、米カリフォルニア州ロサンゼルス、ステープルズ・センターでアイスダンス規定とペアのショートプログラム(SP)で開幕し、昨季の世界女王・浅田真央(18=中京大中京高)は27日(日本時間28日)の女子SPに向け、サブリンクで公式練習を行った。2月の四大陸選手権は3位に終わったが、この日はトリプルアクセルを成功させるなど復調モード。日本人初の連覇へ、タチアナ・タラソワ・コーチ(62)は今季苦戦が続くSPの重要性を強調した。

【Go!アスリート 浅田真央】

 この日の公式練習にはキム・ヨナ、安藤、村主が姿を見せなかったが、浅田はリンクに立って入念に調整。コメントを残すことなく会場を後にした女王に代わり、タラソワ・コーチが「勝つためにはSPをちゃんとスケーティングしなくてはダメ」と“ロケットスタート”を厳命した。今季の浅田はSPが鬼門で、ここまでの5戦で首位発進は昨年11月のNHK杯だけ。2月の四大陸選手権はシニア参戦後自己ワーストタイの6位で、フリーでも逆転できなかった。

 ただし、ジャンプは復調の兆しを見せている。公式練習ではトリプルアクセルに7度挑んで4度成功。今季1度も決めていない3―3回転の連続ジャンプも、3度の挑戦で2度成功させた。「彼女はもの凄くたくさん練習してきたし、ベストの調子になるように練習している」とタラソワ・コーチ。SPを乗り切った時、連覇への視界が開けてくる。

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2009年3月26日のニュース